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2022.03.22業界情報

世界農業遺産(GIAHS)

「世界農業遺産(GIAHS(ジアス):Globally Important Agricultural Heritage Systems)」の
認定制度についてご紹介します。
世界的に重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域を、
国際連合食糧農業機関(FAO:Food and Agriculture Organization of the United Nations)が
世界農業遺産として認定しています。
FAOが定める5つの基準と保全計画に基づき評価され、
世界で22ヶ国62地域、日本では11地域が認定されています。
(※2022年1月時点の認定数)

5つの認定基準
(1)食料及び生計の保障
地域コミュニティの食料及び生計の保障に貢献するものであること。

(2)農業生物多様性(※1)
食料及び農業にとって世界的に重要な生物多様性及び遺伝資源が豊富であること。

(3)地域の伝統的な知識システム
A:地域の貴重で伝統的な知識及び慣習
B:独創的な適応技術
C:生物相、土地、水等の農林水産業を支える自然資源の管理システム
を維持していること。

(4)文化、価値観及び社会組織
地域を特徴付ける文化的アイデンティティや土地のユニークさが認められ、
資源管理や食料生産に関連した社会組織、価値観及び文化的慣習が存在すること。

(5)ランドスケープ(※2)及びシースケープ(※3)の特徴
長年にわたる人間と自然との相互作用によって発達するとともに、
安定化し、緩やかに進化してきたランドスケープやシースケープを有すること。

※1 農業生物多様性:食料及び農業と関わりのある生物多様性及び遺伝資源が豊富であること。
※2 ランドスケープ:土地の上に農林水産業の営みを展開し、それが呈する一つの地域的まとまり。
※3 シースケープ:里海であり、沿岸海域で行われる漁業や養殖業等によって形成されるもの。

農林水産省Webサイト
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_1_1.html をもとに作成